妲己は遥か三千年の昔、殷王朝の皇帝、紂王の后。
　千年以上の時を生き、凄まじい法力と、明晰な頭脳を備えている。
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　妲己はその美貌と誘惑の術をもって、紂王を意のままに操っている。
　美しい顔とは正反対に、彼女は残虐と贅の限りを尽くしていく。
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　妲己の秘術・『誘惑の術（テンプテイション）』。彼女の美貌で引き寄せられ
　た者を、宝貝・傾世元穣の香りで虜にしてしまう、恐ろしい術である。
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　妲己は借体形成の術を以って、次々と他人の体を渡り歩いていく。
　その正体は、長年生きて妖力を身につけた狐なのである。
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　妖怪仙人妲己を封神すべく、下界に遣わされた道師、太公望。
　その前に現れた妲己！…いや、もしやこれはあの道士の…変化？
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