ある朝、いつものように登校した主人公、朝倉純一は我が目を疑う。
　そこには、ピンクのクマの着ぐるみが、平然と授業を受けていた！
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　だが、着ぐるみに見えるのは、純一とごく一部の人間のみのようだ。
　クマを問い詰めると、逆にクラスメイトに怒られる始末。…一体？
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　クマの着ぐるみに隠されていた、和泉子の正体。
　それはなんと、小さなかわいらしい女の子だった…！
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　なんと彼女は、地球のレポートを作成するためにやってきた宇宙人
　だった。そして、着ぐるみは船外活動用の宇宙服である、らしい…。
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　遠い星から地球を訪れてきた異星人、和泉子。
　彼女は宇宙船の故障により、母星に帰還できなくなっているようだ。
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　和泉子の大好物は、シャケのおにぎり。
　これならいくら食べても大丈夫。シャケおにぎりだけは別腹なのだ。
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　香ばしい鮭の香りと、ほのかな塩味がたまらない。
　シャケおにぎりのためならば、たとえ火の中、水の中。
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　彼女を故郷に帰すため、純一は和泉子とともに、修理の材料を集め
　る。しかし、それは別れの時を、自ら手繰り寄せることでもあった…。
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　切ない別離の日から、一週間。彼女は地球に戻ってきた。
　こんどこそ、いっしょに。いつまでも、いつまでも…。
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